
カモミールジャーマン/ジャーマンカモミール/
学名:Matricaria Recutita
科名:キク科
部位:開花部分
抽出方法:水蒸気蒸留法
ノート:ミド ル
香りの強さ:強め
酸化速度:ー
禁忌:キク科のアレルギーの方

カモミールジャーマンとは
キク科のカマエメルム属に属す多年草の植物です。
ヨーロッパから西アジアに広く分布しており、主にドイツで薬用に利用される一年草です。
カモミールローマンが全草から香るのに対し、カモミールジャーマンは花の部分のみ香ります。
花は、黄色い中心部が盛り上がり白い花弁が反り返った形になります。
カモミールとはギリシャ語で「大地のリンゴ」を意味し、その名の通り植物に顔を近づけると植物全体から温かみのある甘い林檎の香りと穏やかなハーブの香りがします。
ハーブティーとして通常よく見かけるカモミールティーはこのカモミールジャーマンが使われています。
ローマンのティーもありますが、苦みがあります。
ハーブとしては古くから胃腸の調子を整えたり眠れない夜に睡眠を促すために、また痛みの緩和にと様々に利用されてきたハーブで、昔から婦人科系疾患全般に使用されてきた歴史があります。
現在では化粧品類にも多く利用されています。
精油としては、蒸留の課程でマトリシンと呼ばれるセスキテルペンラクトン類が分解されて形成される鮮やかな青色のカマズレンという成分が特徴的です。
このカマズレンは優れた抗炎症抗アレルギー作用があり、原液でも比較的安全であることから、火傷の箇所にすぐに塗布して冷やすなどしておくととても有効です。
また、カマズレンだけでなくαビサボロールも抗炎症にとても有用な働きをします。
香りはカモミールローマンと同じようにりんごのような甘さもありますが、よりくっきりとした少し消毒のようなキリっとした香りになります。
”カモミール”とだけ書かれた精油には、高価なジャーマンカモミールの代わりにモロッカンカモミールやカマズレンを含む別の精油である可能性があるので、必ず学名を確認しましょう。
花言葉: 逆境に耐える力 逆境で生まれる力 苦難の中の力 → 花言葉のまとめはこちら
誕生花: 2/14 3/14 11/3 → 誕生花のまとめはこちら
精油の効能・作用と適用|カモミールジャーマン
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作用 ※個々の精油の含有成分により、作用の有無は異なります。
*抗炎症作用
*抗不安作用
*血圧降下作用
*健胃作用
*鎮痙作用
*鎮静作用
*鎮痛作用
*瘢痕形成作用 など
効能・適応 ※個々の精油の含有成分により、作用の有無は異なります。
*皮膚の炎症、湿疹の緩和
*アンチエイジングケア・スキンケア
*月経痛、神経痛の改善
*月経前症候群
*不眠
*不安、ストレスの解消
*消化器系の不調の改善
占星術から見た対応星座(サイン)と特徴
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対応星座(サイン)
蟹座 ♋
対応星座の特徴
後程。。
精油の香り・お勧めの使い方とブレンド例
香りの特徴
強い香りで、フルーティーな甘さにハーブの混ざった香りがします。カモミールローマンよりもキリっとした薬っぽい香りになります。少量で使用するのがおすすめです。
お勧めの使い方とブレンド例 ※分量はあくまで参考です。
皮膚の炎症、アレルギー、女性特有の痛みに特におすすめです。
〇温湿布
洗面器などにぬるま湯をはり、3滴程落とします。上から精油を吸い込ませるようにタオルを浸して搾り、痛みや痒みのある個所へ当てます。
〇カレンデュラオイル15ml程に2滴程精油を入れ、よく混ぜてから痒みや痛みのある個所へ優しくマッサージをするように擦り込みます。
〇女性特有の傷みがある時は、腹部や仙骨へ、胃腸の不調の際はみぞおち辺りへ、ベースのオイルに1,2滴落とし、よく混ぜてから優しくマッサージをするように塗布します。
■痛み・痒みにお勧めのブレンド例
カモミールジャーマン/ラベンダー
カモミールジャーマン/ティートリー
落ち込んだ時、迷いで頭が一杯になるような眠れない夜、精神的なストレスなどに、少量使用すると気持ちをゆったりと静めてくれます。
■お勧めのブレンド例 ※用途に合わせて希釈が必要な場合希釈して、また分量を調整して下さい。
カモミールジャーマン/エレミ/スイートマジョラム → スッキリ目の香り
カモミールジャーマン/ローズウッド/ベルガモット → 少し柔らかな香り
この他柑橘系の香りとブレンドすると馴染みのある香りなので安心感を覚える方も多く、特にご年配の方にはお勧めです。